骨は一度作られたら一生変化しないように見えますが、破骨細胞が古い骨を壊し (骨吸収)、骨芽細胞が新しい骨を作る(骨形成)という骨代謝が常に繰り返されて新しい骨に生まれ変わっています。
この様な骨代謝回転を評価する指標として骨吸収マーカーと骨形成マーカーがあります。
骨吸収マーカーや骨形成マーカーを測定することにより今後骨密度がどの様に変化するのか知ることが可能と考えられています。

この検査キットは、尿からの骨粗しょう症スクリーニング検査です。
骨吸収マーカーとして、DPD(デオキシピリジノリン）を検査し、骨の代謝状態を調べます。

★☆ 骨粗鬆症 ☆★

骨粗しょう症は、鬆（す）が入ったように骨の中がスカスカになり、骨がもろくなるため、わずかな衝撃でも骨折をしやすくなる病気です。
また圧倒的に女性に多く、閉経を迎える50歳前後から骨量が急激に減少し、60歳代では2人に1人、 70歳以上になると10人に7人が骨粗しょう症といわれています。
これは、女性ホルモンが骨の新陳代謝に関わっているからです。
その他に年齢や遺伝的な体質、偏食や極端なダイエット、喫煙や過度の飲酒、運動習慣なども骨粗鬆症の原因として考えられており、近年では若い女性の骨粗しょう症も問題になっています。

骨粗しょう症は患者と予備軍を含めた推定患者数は1200万人ともいわれ、高齢化社会にともない増加する傾向にあります。
生命をおびやかす病気ではありませんが、骨粗しょう症による骨折は、脳卒中に次いで「寝たきり」の原因の2番目になっています。



【必ずお読みください】
・生理中、授乳中、妊娠中、がん、抗けいれん剤を投与、卵巣摘出後半年以内で、ホルモン補充治療を受けている、高用量のステロイド剤治療中、背が伸びている方の検査はお避けください。

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